上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- http://kodamaosamu.blog.2nt.com/tb.php/388-80befab1
トラックバック
アマゾンKindleストアで配信開始しています。
『男同士のセックス指南』
♦ ♦ ♦
まったく災難だった。
よその車の事故に巻き込まれて、気がついたら病院のベッドに寝かされていたのだ。はじめの数日は痛みで呻きっぱなしだったし、熱は出るわ吐くわで大騒ぎだった。今はもう落ち着いて、ひたすら回復を待っている段階だ。内臓は問題ないと医者の判断が出て、家で完全介護ができるなら退院してもいいとさえ言われた。しかし、当然ながら俺は独り身だし、家族とは遠く離れて暮らしている。だから嫌でもこの病院の世話になるしかないのだ。
ただし!
ただしこの病院にもいいところがあるのだ。俺の入ってる病室は三人部屋なんだが、今のところもう一人しかいない。で、その唯一の同居人が、なかなかかわいい男なのだ。まだ学生だから俺より十は年下だし、けっこう男前の割に大人しい性格で、照れ屋なのか、すぐに顔を赤くする仕草がグッとくる。体が筋肉質だってことは、前にカーテン開いたまま看護士に着替えをさせられてるのを覗いたから知っていた。なめらかな肌の艶を見ただけで俺は勃起した……。
♦ ♦ ♦
怪我で入院したゲイのエロ漫画家。手も足も使えず不自由な入院生活だが、同室の若い学生は筋肉質で照れ屋でちょっといいと思っている。見舞いにやってきた編集者がおいていった漫画原稿を担当医師と学生に見られ、図らずもカムアウトしたことがきっかけで、学生と医者と二人の男に「男同士のセックス」を指南することに。
初出『バディ』。短編読み切り。
今回の『男同士のセックス指南』、アマゾンさまの判定でアダルト扱いになってしまいました。
前にも書いたかもしれませんが、アマゾンkdpで小説を販売する場合、
それをアダルト扱いにすべきかどうか、
まず自己申告で決めることになっています。
ただ、アダルト扱いになると、商品のカテゴリーが「アダルト」のみになるのが通常。
より幅広い読者さまの目に触れさせるためには
「BL小説」のカテゴリーに入れてもらいたいわけですが、
自分でアダルトと申告してしまうとそれがかないません。
「変えてよ。というか、アダルトでいいからBLのカテゴリーにも入れて!」
とメールしても、
「アダルトとなったものは一切変更しない」
としか返事がこない。
で、ためしに「アダルトではない」と申告してみたら、
たいてい通っちゃう。
通った後に、「BLのカテゴリーに入れて」とメールすると
変えてくれる。
たまに、「これはアダルトですよ」と向こうさまが判定なさって、
問答無用にアダルトになる場合があるんですが、今回、久々にそうなった次第です。
どういう線引きでアダルトかどうかを判定しているのかはまったくわかりません。
僕としては同じくらい官能的としか思えないものが、向こうの判断でアダルトになったり、
ならなかったり。
むしろ、これは絶対にまずいだろ、と思うものが
アダルトにならない場合も多いです。
なんにしろ、そういうのはむこうさまの考えることなので、
身を任せています。
- http://kodamaosamu.blog.2nt.com/tb.php/388-80befab1
トラックバック
コメントの投稿