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『記憶喪失の男』
♦ ♦ ♦
「うー……、いいぞ」
低い声で呻きながらマドラーをゆっくり出し入れさせていた。なにしろスーツだからよけいに卑猥な姿だし、顔だちだって男っぽくてモテそうなのが、首まで真っ赤にしてあえいでいる。そこまでじっくり見ていたのに、気づくまでタイムラグがあった。
「あっ……」
思わず口を押さえて言葉を飲んだ。
高次?
よく見れば間違いなく高次なのだ。だけど十年ぶりだからなのか、とにかくだらしない雰囲気になってしまっていたからか、見違えた。高次は少し太ったようだった。デブじゃないけれど、三十男らしい肉付きのよさが目立つ。そのせいで、よけいにセクシーに見えるのだ。前よりずっと、全身から滲み出す何かがあった。男の性のオーラ、というのか……。
♦ ♦ ♦
22の頃に付き合っていた男と十年ぶりに偶然の再会。男は事故に遭って記憶があやふやで、別れた理由も覚えていない様子。三十代になった二人はもう一度付き合い出すが、あの頃となにもかも変わっていて……。変わったのは相手なのか自分なのか。
初出『バディ』。「せつない話」シリーズ最終話。読み切り短編。
姉シリーズとなります。
うちには僕が所有しているプリウスと、元々父が使っていた軽自動車があったんですが、
父が運転できなくなってからは、その軽自動車は姉専用になっていました。
姉はお金がないので、姉一家の住むマンションそばの駐車場代、車検代、自動車税、
さらにガソリン代までうちが払っていたんですが、
もう何ヶ月も前から軽自動車のバッテリーがあがりっぱなしで、
車は駐車場に放置されたまま。
それまでは、車なしでは生活できない、
という雰囲気もあって、うちで車を用意してあげていたわけですが、
いざ車なしでも普通に生活できる、
というか、車使わないよね、ということになったので、
次の車検前に車を処分しようという風に僕が話を持っていきました。
姉もそれには合意してくれて、
車が姉マンションそばの駐車場で放置されているということもあるので、
「売るなりなんなりしてね」
と姉に処分をお願いしたら、
姉はまず駐車場の契約を解約。
解約日が迫ってくる中で、なのに姉は車の処分に関してはなかなか動かない……。
数日前にせかしたら、ようやくネットで中古車買い取り店に連絡したらしいと判明。
というのも、連絡した翌朝に、うちの電話に買い取り店から連絡が。
「なんで自分の携帯を連絡先にしねえんだよ!」
めんどくさいこととなると、結局、うちに丸投げ。
うんざり……。
今朝、買い取り店の人がうちにやってきて、
契約書にいろいろ書き込んで判子押して。
(その最中に父のデイサービスのお迎えがきたりしてもうバタバタ)
全部、姉一人でもできることでした……。
だけど車はあいかわらず姉マンションのそばの駐車場だし、
鍵も納税証明書も姉の手元にあり、
姉にまた電話かけて連絡とって、
それをまた買い取り店の人に電話かけて連絡して……。
二度手間。
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