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『田舎の浮気男たち③(全三回)』


田舎の浮気男たち③(全三回)田舎の浮気男たち③(全三回)
(2014/09/24)
小玉オサム

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『田舎の浮気男たち③(全三回)』


 年代もタイプもバラバラな三人の男たち。唯一の共通点は三人とも同じ一人の男と同時期に付き合っていたこと。浮気男に振り回され傷ついた三人だが、今は同じ田舎町に暮らし、自分が浮気する立場になっている。
 結婚していながら元教え子とSMプレイにのめり込む仲本、恋人と家を買うと決めながら若い男に入れあげる岡部、入院したパートナーを心配しながらもなお別れ時を見極めている竹園。
 流されるままに生きる三人の浮気男たちの人生模様。そして最後にあの浮気男が登場。

 未発表小説。三回連載用に書かれたものの最終話。ゲイの群像劇小説。





最終話です。

タイトルに「田舎の……」とつけた小説を
今まで何回か連載させてもらってきたんですが、
どれも割と評判よかったんですよ。
戎橋先生に漫画化してもらったりもしたし。

ただ、そういうのって
あくまでもゲイ雑誌での話なのかも。

たとえば女性読者さまにはむしろマイナス?
のような……。

都市部に住むゲイの男性は
「田舎の男」というだけで
ヒキがあると思うんですが……。




金曜から母と二人で北海道旅行してます。
父の退院が見えてきたので、むしろ入院してる間の方が安心。
こういう時じゃないと母は旅行しないので
誘いました。

根室中標津から入ってレンタカーで
羅臼、ウトロ、網走とドライブ。

今日は摩周湖に寄ってきましたが
霧でなんにも見えず。
でも屈斜路湖はまあまあ見えて素晴らしかった。

知床では野生の鹿を見かけました。
親子連れの鹿もいてかわいかった……。
でも一度、車でひきかけてすごくこわかった。

道の駅のお土産屋さんで鹿の毛皮が売られていて
鞄の材料にいいかなと思ったけれど高くて買えず。


北海道のドライブ旅行はやはりいいですね。










『田舎の浮気男たち②』


田舎の浮気男たち②(全三回)田舎の浮気男たち②(全三回)
(2014/09/17)
小玉オサム

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『田舎の浮気男たち②』


 かつて一人の浮気男に振り回された三人の男たち。
 四十代の仲本は男に懲りて牧場主の女性と結婚しているが、教師時代の教え子と体の関係を持つ。三十代の岡部は一年続くパートナーがいるがネットで知り合った若い男に惚れ込んでしまう。二十代の竹園はもう何年も続いた二回り年上の男といい関係を築きながら、そろそろ二人の仲を終わらせる潮時ではないかと考えている。
 浮気男に振り回され傷ついた三人が、今度は浮気する立場になって……。

 未発表小説。三回連載用に書かれたものの第②話。ゲイの群像劇小説。






第二話です。

表紙画像、一話をアップした時にまとめて作ってあったんですが、
同じ色の同じまんまってよくなかったですね……。

見分けつかない。

でも、いまさら変更するの、面倒くさい……。
こういうの、ほんと苦手。






単行本『ナイトアンドデイ』なんですが、
三十日に刷り上がるみたいです。
それから発送なので、
ご予約いただいているみなさまは
もうしばらくお待ちくださいませ。


ナイトアンドデイ幅500




『牽引療法』




 カチカチと音が鳴って首が吊られていく。椅子から尻が浮き上がりそうなほど持ち上がると、それだけで痛みや痺れが楽になってくる。
「気持ちが悪いとか、頭がぼうっとするとか、ありませんか?」
 その理学療法士はまだ二十代の若い男だった。首を吊る牽引器具の調整を終えると目の前にしゃがみこみ、私の膝に手をおいて様子を見る。私は首を吊られているのだから、目だけ動かして彼を見下ろした。
「いや、大丈夫。気持ちがいいよ」
「後からくる場合もありますから、なにかあればすぐに言ってくださいね」
 そこは総合病院のリハビリ室だった。広々とした空間に見慣れない運動器具やマッサージを受けるための台が設置され、そのあちこちで理学療法士や作業療法士の指導を受けて患者たちがリハビリに励んでいる。ほとんどはこの病院に入院中の老人たちだが、なかには私のように通いできているサラリーマンや怪我をした運動選手らしき若者も混じっていた。
 若い理学療法士の手が私の膝をさすっていた。親しげな仕草なのか、マッサージの意味もあるのかもしれない。牽引は一度に十五分から三十分という説明を受けていた。その間、ずっとこうしているつもりなんだろうか? おそらく初めてだから様子を見ているんだろうが、はやいところどこかへ行ってくれないかと私は考えていた。気まずいし、不快だった。
 五島という名のその理学療法士には独特の体臭があった。
 かすかにだが、ワキガのような匂いを全身にまとっていた。
 男の汗臭いような匂いを嗅がされるのも嫌だったし、太ももに触れている手の熱も生々しくて気持ちが悪かった。五島の手はぴったりと私の太ももにはりついていた。スラックスごしに足の筋肉をつかむようにして、ゆっくりとさすりあげていた。やはり一種のマッサージなのかもしれない。五島の手はひどく熱かった。
「う」
 五島の手が太ももの付け根まで這い上がってきた。マッサージとわかっていても、きわどいところを触られてぎょっとした。私は体をかたくした。
 あ、まずい……。
 ここ最近、妻との夫婦生活がずっとご無沙汰になっていた。首や腕や肩のしびれがひどくてそれどころじゃなかったのだ。私はなんとか平静を装おうとまっすぐ前を向いた。首の牽引器具は壁沿いに設置されていて、足下まであるガラスの壁に面している。まだ昼で明るいが、四階から見渡せる景色の中に、うっすらと自分の姿が鏡のように映り込んでいた。もちろん、多少盛り上がったところでガラスの反射に映るはずもないが、すぐ目の前の五島にはバレてしまうかもしれない。
「大丈夫そうですね、時間になったらまた来ますので」
 五島が不意に立ち上がった。私はホッとした。ガラスの反射ごしに五島が離れていくのを確かめてから、詰めていた息を吐き出した。
 とたんに、半勃ちでなんとかとどめていたそれがスラックスの下で完全にいきり勃った。
 溜めすぎたってことか。私は苦笑して体をゆらした。するとギクリと痛みが走る。私は深呼吸してそれをやり過ごした。まだ周囲に五島の匂いが残っていて、汗臭いような空気を吸い込むことになった。






忘れてました。すいません!

ゲイ雑誌『ジーメン』十月号に僕の小説がのっています。

タイトルは『牽引療法』。

妻帯者のノンケ男が首や手に痺れを感じて
整形外科のリハビリに通ったらなんとそこで……。


父が入院している病院にも立派なリハビリ室があって、
そこでリハビリを見学している時に思いつきました。

ちょうどいたんですよ、首を吊られて牽引療法を受けている
おいしそうなサラリーマンのおじさんが。

あんな風に首を吊られているおじさんが
実はいたずらされていたら素敵だな……。

そう考えて書いた小説となります。
隠微な話。


ジーメンを買って読んでいただけたら最高です。



『田舎の浮気男たち①』


田舎の浮気男たち①(全三回)田舎の浮気男たち①(全三回)
(2014/09/10)
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『田舎の浮気男たち』

 仲本、岡部、竹園の三人は、かつて一人の浮気男にふりまわされた過去を持つ。東京では互いに恋敵だった三人が、なんの縁か同じ田舎町に引っ越して暮らすことになり、七年経った今ではゲイの友人同士として付き合いを続けている。四十代、三十代、二十代の三人はそれぞれパートナーがいたり恋人と復縁したりで人生を謳歌している。しかしぼんやりとした不安もある。今の恋人との関係を清算する時期がきているのではないか?と自分を疑っている。あの浮気男のせいで人生が違ってしまったと考えながら、今度は自分が浮気男となって……。

 未発表小説。三回連載用に書かれたものの第①話。ゲイの群像劇小説。某編集長に読んでいただいた際には「ゲイ版」「田舎版」の「セックスアンドザシティ」みたいだね、と評されました。そんなオシャレなもんじゃありませんがご参考までに。






このブログを前から読んでいただいている方にはおわかりかと思いますが、
以前、「さわり」で紹介していた連載モノ。

気に入られていたはずが忘れ去られ、その後いろいろあり、
もう自分で出しちゃおうという流れです。

三回連載をひとつにまとめて出した方が親切とは思うのですが、
いよいよ手持ちの小説ストックが尽きかけていて、
「毎週新規配信」を少しでも続けたく
元々の三回バラバラのままにしました。

そうまでしてもあと一ヶ月、二ヶ月でストック尽きるんですけどね。


あの雑誌やあの雑誌で発表させてもらった小説を配信できればね……。
お話はしてるんですけど、やっぱり厳しそう。

前にも書いたかと思うんですが、
配信の小説を買ってくれる読者さまというのは
配信サイトごとに違っていて、
「同じ作家の同じ作品が同時に複数のサイトで販売されている」
「どこかのサイトで独占配信されている」
どちらの場合でも
売り上げがかわることはないらしいんですよ。

つまり「一人の読者さまが複数のサイトで買い物をしている」
という例は少ない、ということ。


ほら、配信サイトで小説とか漫画を買おうとすると、
必ずそのサイトでIDを作らないといけないでしょ。
IDを作るのって面倒だし、
クレジットカードの情報を複数のサイトに預けるのもイヤだし、
サイトによって買い方とか探し方とか違うから、
たいていの読者さまというのは
はじめに買い始めた配信サイトにつく、らしい。

だから、すごく集客力のある作家さんは別として、
作家がかぶっている、ということでは競争にならないんだとか。

しかも僕は個人でやっていて、
宣伝もブログとツイッターだけで
売れても二桁がほとんどなんだから
商売敵にはなりようもないんだけど……。


毎週新規配信、というのを続けてきたのには理由があって、
個人でやっているから、
なにか作品を売り出しても、
すぐに埋もれちゃうわけですよ。
宣伝力がないから。

たとえばずっと売れ続けるような作品がひとつでもあれば、
ランキングの上位に入ったりして、
目立ち続けることも可能だけど、
当然そんなことは無理で、
ランキング入りしても一週も保たず消えていくのがほとんど。

だから新規配信を続けるってことが大事なんですよ。
新規配信してツイッターとかで宣伝すると、
そこから思い出してもらえて
すでに配信済みの過去作品もちょっと売れる。

そこから「作家買い」してくれる人が出てくるともう最高。

これが、新規配信をほとんどしないってことになると……。
埋もれるばかりですよね。
いくらたくさん売り出していても、ほとんど売れなくなりそう。


「いい作品は自然と売れるはずだ」
という考えもあるかと思いますが、
これって口コミありきの考え方。

ゲイ官能小説に口コミ書いてくれる人ってほとんどいない……。

僕はいまのところアマゾンで160くらい小説出しているはずですが、
口コミがついたのって一割もないような。

「つまりいい作品じゃないんだよ~!」
と言われればそれまでですけど……。

前になにかで読んだ気がするんですけど、
口コミをわざわざ書き込む人は百人に一人くらいなんだとか。
そりゃそうだよね、僕も書かないもん。
口コミ書いたらキャッシュバックとかポイント進呈なら必ず書くけど。
(金の亡者&ポイント稼ぎを内職にしている)








『親父の恋した幼なじみ』


親父の恋した幼なじみ親父の恋した幼なじみ
(2014/09/03)
小玉オサム

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『親父の恋した幼なじみ』

 哲太とはるかはともに二十歳の青年で幼なじみ。幼稚園の頃から家族ぐるみの付き合いのある二人だが、哲太の父が死に、その葬儀の席ではるかは哲太に打ち明ける。
「僕、哲太のお父さんと付き合っていたんだよ」
 その告白に哲太は衝撃を受ける。父が母を裏切っていたという事実にくわえ、哲太自身、自分の性指向に苦しんでいたからだった。はるかは哲太に死んだ恋人の姿を重ね、哲太にすがろうとする。しかし哲太は自分がゲイであること自体、受け入れがたいと感じていて……。
 社会人になった二人はそれぞれの人生を歩み出す。男たちと出会い、肌を重ね、何かを失い、何かを学ぶ。

『親父の愛した同級生』B00MWL7B20 の兄弟(姉妹?)作。
 まったく別の物語ですが、同い年の友人から「お父さんと付き合っていたんだ」と告白されるところからはじまっている点が同じ。元はこの『親父の恋した幼なじみ』を書いて、その後、同じ題材を使ってもうひとつ書きたくなり『親父の愛した同級生』を書きました。
『親父の愛した同級生』より一般小説に近めのBL風味となっております。中編の割に性描写は少なめかと思います。
『親父の愛した同級生』と同じく、ガタイのでかい哲太の方が受けになります。
 未発表作品。400字詰め原稿用紙にして183枚。



というわけでこちらが『親父の愛した同級生』の元ネタとなります。

上にもあるように、この『親父の恋した幼なじみ』を書いた後、
同じモチーフというのか設定を使って
もう少し短めのシンプルな話を書きたくなり、
『親父の愛した同級生』を書いたというしだい。
物語としてはぜんぜん違う小説で、
小説としてのテーマも違ってますが。






先日、父がまた入院したと書いたんですが、
手術することになっちゃいました……。

以前、太ももの途中で切り落とした、
残りの足の先端の肉が減ってしまって、
結果として骨が突き出す形になり、
皮膚のテンションがあがり、
穴が開いた、ということだったらしいです。

このままだと穴開きっぱなしで骨髄炎になるので、
「骨を切り足しましょう」と先生。

骨をさらに切るか削るかするんでしょうけど、
そういう時にも「足す」という表現をするのって興味深いな-、
と、どうでもいいところが気になりました……。





Appendix

プロフィール

小玉オサム

Author:小玉オサム
ゲイ雑誌各誌に小説を送りつけ続けて、22年。
白髪の目立つ43歳。鼻毛にも白いものを発見! 鼻くその話じゃないよ。

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