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『ベストカップル?』
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「欲しいんだろ、勇次?」
「智くん……」
「勇次はいじめられるの、けっこう好きだろ?」
「ぼ、僕は、」
「俺は勇次のこといじめるの、すげえ好きだぜ」
智くんはしこしことしごき続けていた。思わず手を伸ばそうとすると、はねのけられた。
「今日は見てるだけだ」
智くんは愉快そうに笑っていた。残酷なまでに卑猥な笑顔だった。
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中肉中背で目立たないタイプの勇次。パーティが大好きでよく招待されるが、みなが待っているのは勇次の差し入れるケーキやシャンパン。自分に自信がなくいつもオドオドしている勇次だが、モデル体型で美男子の智くんにナンパされ、付き合い始める。デコボココンビの誕生にまわりのみなは目を丸くするが……。
初出『バディ』。短編読み切り。ちょっとブラックの入ったユーモアゲイ小説。
『おれの熱い穴』
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「今度、うちに遊びにくるか」
彼は照れくさそうに笑ってうんうんうなずいた。いかにももてそうで、もてすぎて嫌な奴になっていそうなタイプなのに、こんなに素直で、かわいい奴なのか。
おれは彼の耳元に顔を寄せて聞いた。
「おい、ほんとにおれなんかでいいのか?」
すると彼もおれの耳元で言い返した。
「すげえかわいいスよ」
「はあ? なに言ってんだお前?」
「さっき、指入れた時の顔」
「え?」
「恥ずかしそうに顔赤くしてるとこが最高にかわいかった」
「ば、ばか、マイッタな……」
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淫乱旅館で出会った二十一の祐介と三十五歳のおれ。長く付き合えそうな、いい雰囲気の二人だが、若い祐介はどんな場所ででもおれに指を入れてくる……。
初出『バディ』。短編読み切り。年の差カップルもの。
宣伝となんの関係もないんですが、
今朝、犬の散歩に出て、近所の公園に行ったら、
以前、そこで暮らしていたホームレスのおじさんのことを思い出しました。
多い時にはたしか三人ほど暮らしていて、
そのうちの一人がすごい犬好きで、
うちの犬を連れていくととても可愛がってくれた。
なぜだか傘をたくさん集めていて、
公園の木の枝にたくさんぶらさげたり、
ベンチにシートを張って家にして。
たまに、よそからホームレス仲間が訪ねてきたりして、
たのしげに語らっていたおじさんたちですが、
公園の半分を占領している状態が続いたせいか、
いつのまにか追い出されたみたい。
ある日、公園に行くと、
おじさんたちもブルーシートテントもきれいになくなっていた。
まあ、しょうがないことなんだけど、
なぜだか今朝、急に思い出して、
なんとなくせつなくなりました。
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