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『恋人はストーカー』
入社したての新入社員は明るく屈託のない性格だがひとつ悩み事がある。どうやらストーカーにつきまとわれているらしいのだ。郵便受けに切手の貼っていない意味不明な手紙が入っていたり、物干し竿からパンツが盗まれたり。手紙には署名があり、同じ名前の先輩が会社での指導役なのだが、まさかストーカーとも思えない。この先輩はクールでかっこいいし優秀。たしかに変人のようだが、そもそもろくに口もきいていないのにストーカーされる理由がわからない……。
初出『バディ』。ゲイカップルの一日シリーズ第六弾。シリーズといっても続きものではなく読み切りです。トンデモ風味のユーモア小説。
『やりなおし』
若い頃に付き合った昔の恋人と年を経て再会したら、どんな気持ちがするだろう?
残業で徹夜上がりのくたびれた三十男が、朝の街で昔の恋人と再会する。
ヒゲものびて薄汚くなった三十男と比べて、昔の恋人は爽やかでハンサム。三歳しかちがわないはずなのに、まだ学生のように若々しい。なつかしさもあって話を聞くと、いまは起業して社長になっているらしい。差をつけられたようで気持ちは複雑だが、どうしてもこのまま別れたくなかった……。
初出『バディ』。ゲイカップルの一日シリーズ第七弾。シリーズといっても続きものではなく読み切りです。
(前回のつづき)
姉が不倫相手に15万円を貸して返ってこない騒動ですが、
火曜日の夕方、姉がお金を持ってやってきたんですが、
「とりあえずこれだけ先に」と10万円だけ渡されました。
「火曜日に彼が絶対に返してくれる」
と言っていたのだし、姉が彼と会うのは夜のはずだから、
これはおかしい。
「これ、彼から返してもらったお金じゃないでしょ?」
「これから会うの」
「すんなり返してくれなかったら、必ず、家族から借りたお金なんだと言った方がいいよ?」
姉は渋い顔をして、うん、とも、いやだ、とも言い返してこない。
「貧乏な女なんだって、彼は知ってるの?」
「そんなこと、知らないよ」
「それも言わないと、お金返ってこないよ」
僕が彼のことをはなから信用していない、という言い方をしても、
姉は怒らない。
つまり、姉も不倫相手を疑っているのです。
しかしまだハマッてはいる。
「いまの関係をこわしたくない」
そんな言葉も出てきました。
ありがちですよね〜。
めんどくさい、まいったな、と思いましたよ。
本来なら、こういう時は、
弟の僕が道徳的な意味で姉をしかるのが自然な流れなんでしょうけど、
僕には道徳的な心がそんなにない。
お金を貸しているのだから文句を言っていい、
とも思うけれど、
ここで姉と険悪なムードになったら、
かえってお金を取り戻すのに時間がかかりそう。
……なので、懐柔作戦。
「このままお金を返してもらえなければ、いつもそのことを考えて、彼との関係を楽しめないはず。だから絶対にお金は返してもらわないといけない。関係をこわしたくないなら、あれは家族から借りたお金で私は貧乏だとはっきり言った方が、彼もお金を返す気になるよ」
「そうだけど……」
たいていのことなら姉を言いくるめられるという自信のある僕ですが、
やはり色恋沙汰が絡むとそう簡単にいかないみたい。
とにかく言うべきことだけは言って、
しつこく話題を続けるのは逆効果とも思い、
姉を送り出しました。
その後、まだ姉から連絡がないので、
どうなったのかは不明です。
すんなり返してもらっていればきっとメールくらいよこすだろう、
と思うので、たぶん、まだ取り返せていないんでしょうね。
というわけで、続報が入ったらまたおしらせします。
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