昔の携帯で撮った二匹。画像荒いですね……。
同じく携帯画像。なんか、怒ったような顔。
彼氏のミニピン雄。栗のよう。
またまた唐突ですがタイでの風景。
これもたぶん同じ寺院で撮ったものかと。ウサギ?
大学を出た後、鍼灸の学校に三年通い、問題はその後でした。
いよいよ、働かないといけない。
もしくは、働いているように見せかけなくてはならない。
もともと、手に職をと思って鍼灸学校に行ったのですが、その在学中に前後して、
新しいゲイ雑誌が次々と創刊されました。
ちなみに僕のデビューは今は亡き「さぶ」でして、二十歳の時。
それからの数年で、何本か原稿を書いてのせてもらったんですが、
いかんせん、原稿料が安すぎる……。
もうなくなってしまった雑誌なので、あえて書きますが、僕のもらった原稿料、四百字詰めで一枚700円。
30枚程度の短い作品だと、21000円となり、そこから10パーセント源泉されます。
……こんなんで食っていけるはずないじゃん。
なので、この業界で小説書いて食べていく、という考えは、まるでなかったのです。
で、手に職をつけようと決意。
同時に、学費を稼がないとならないので、
まあ、バイトとして小説書くのはいいかも、
と、しばらく止まっていた投稿生活を再開。
なにしろ、ものぐさで、きちんと働くというのができない怠け者なので……。
すると、ちょうどその時期に、ゲイ雑誌の創刊ラッシュが始まったのです。
もう、見境なく、あちこちに原稿送りましたよ。
で、学校出る頃には、親元で暮らすなら十分な小遣いは稼げるくらい、
仕事をさせてもらえるようになっていたのです。
ラッキーガイ。
話を最初に戻すと……。
表向きの仕事、というのが問題なのです。
専門学校も出てしまった以上、何をして金を稼ぐのか、ということを、
家族の手前、はっきりさせないとまずい……。
いちおう、父だけは僕がゲイだと知っていました、すでに。
大学生の頃、僕宛に送られてきた、とあるゲイ団体(アクチビスト団体)からの封筒を、
僕と一字違いの名前の父が、自分へ送られてきたものと勘違いして、開けてしまったのが原因。
べつに、アウティング(って言いましたよね?)されたわけじゃありません。
ただの事故。
しかしそれがきっかけで、父とカムアウト会話をするハメに。
「お前、そうなのか?」
「うん、まあ、そういうこと」
「……そういう人たちがいることは、俺は知っていた」
「え?」
「お客さんに連れられて、そういうバーに行ったこともある。そこでスーツを着た普通の紳士に、タイプですと言われたこともあるぞ」
(父は当時、女の子が何人もいるようなスナックやゴーゴーバー的なお店を経営していたのです)
「そうなんだ? で、その誘いにはのったの?」
「まさか、するわけないだろ……。まあとにかく、お前がそういう人間だってことは、とくべつ悪いこととは俺は思わないぞ」
「ありがと……」
だいたいこんな会話がありました。
ちょっと奇妙な、父と息子の会話。
でもおかげで、ずいぶん気が楽になりました。
それまでは、いつかバレたら、家を追い出されるんじゃないか、殴られるんじゃないか、
そんな風に思っていたので。
というわけで、父には何度か、どんな雑誌で原稿を書いているのか、という話をしたことはあります。
問題は、母や姉。
実は大学生の頃、ボランティア的な活動に巻き込まれ式に参加することがあり、
そのつてで、小説ではなく、記事を何本か、普通の雑誌にのせてもらったことがあります。
そういう経緯があるので、母や姉には、
「原稿を書く仕事をけっこうもらえるようになったから、まあ、お金は稼げるよ、少ないけどね」
と説明。
普通の家族なら、これだけじゃ納得しなさそうなものですが……。
たとえば、
「原稿がのっている雑誌というのを見せてよ?」
「ペンネームはなんていうの?」
「どんな原稿を書いているの?」
もちろん、こんなやりとりはありました。
しかしそこは、はっきりさせないまま、なんとかごまかしたのです。
それができたのは……。
長くなったので、続きは明日にします。
息子の苦しい気持ちを察して、切り出してくれたお父さん、素敵ですね。
この後が気になります…。
ワンちゃんたち、当たり前のようにそばにいて、ほんと仲良さそうですネ☆