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父が倒れたことをきっかけに、ファミリービジネスを徐々に引き継いでいくことになりました。
ビジネス、と言っても、小っちゃなボロビルをテナントとして貸し出しているだけなんですが。
しかもそのビル、まだ借金が大部分残っていて、
テナントからの家賃のほぼすべてを借金返済にまわさなくちゃならない状態。
会社としてまったく儲けが出てないんですよ。
なので、引き継いでいくと言っても、
僕に給料は入ってこないわけですが。
今までは家賃の取り立てを父がやっていて、父は同じ自営業者に同情的ということもあり、
家賃が滞っている店子が二つあることが判明。
しかもそのうちの一軒は一階で、家賃も一番高い上に、数えたところ七ヶ月分滞っている様子。
なんでそんなにまで放置していたのか?
三月に借金の関係で銀行に同行した際、
貸し付けの人間に「もう三ヶ月分家賃が入ってこない」と話していたことを覚えているので、
その時点では、なんとかしようという気持ちがあったのは確か。
考えてみたところ、去年の終わりに脳梗塞をやって以来、
集中力や思考力が低下していたのは間違いないんですが、
一番問題になったのはこの三月の後なんですよ。
三月と言ったら、あの震災。
父は居酒屋をたたんで以来、毎日家でテレビを見ているか、
パチンコに出かけているかのどちらか、という生活が続いておりました。
で、震災の後、毎日毎日、一日中、
震災に関する映像を見続けていたんですよ。
そのせいだと思うんですけど、急に気持ちが弱くなり、
血圧などの薬をもらってる医者で相談したら、
精神安定剤を出されたんですね。
まあ、安定剤が悪いとは言いませんが、
父の場合、安定剤とお酒を一緒に飲んでしまったので、
一日中、頭がポーッとした状態に。
一時期は、アルツハイマーかと疑わせるような変貌ぶり。
母が心配して、医者について行った時に、
「お酒と一緒に飲むもんだからヘロヘロなんです、この人」
と言いつけたら、医者もまずいと思ったのか、
薬は出してもらえなくなりました。
こんなゴタゴタの間に四月、五月と過ぎていきまして、
薬はやめたはずなのに、やっぱり前と比べてぼんやりした雰囲気の父。
この頃の口癖が、
「どうも頭がまわらない。なんにも決められないんだよなあ」
これ、会社のこと、家賃の滞納に関すること含めての話だったのかな、と今は思います。
(続く)
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