小玉オサムblog

業者さんの骨壺ケースはピンク色でビカビカだから、自作してみた。
表袋はジム・トンプソンアウトレットで買ってきたシルク。
革紐は前回の鞄と同じ革。





彼氏のシーズーが死んでしまいました。
十五歳。
寿命と言える年だけど、つらい。

最後の数日は、ご飯をまともに食べられなくなって、トイレも我慢できず、吐いたりもして。
僕が実家に帰っている曜日に、彼氏から電話があり、
「具合が悪そうなんだよ」
彼氏は夜勤の仕事なので、夜は犬だけになってしまうわけですが、
電話をもらった時に予感がありまして。
俗に、呼ばれている、というような予感。

今夜僕が行かないと一人で死なせてしまうかもしれない。
悲しい予感ですが、当たってしまいました。
夜の内に苦しみだして、さすって、声かけてやっていたら、
呼吸がどんどん苦しそうになって……。

人でも動物でも、最期を看取るのはほんとつらい。



彼氏と出会った翌日に部屋に呼ばれて、遊びに行って、
その時、初めてシーズーに会いました。
初顔合わせなのに、尻尾振って大歓迎してくれた。
毛がもこもこで、ほんとにかわいかった。
あの頃はまだまだ若い犬で、タオルをひっぱりっこして遊んだり。

その夜、彼氏宅から帰る時に、シーズーの姿が見あたらなくなっていて、
「あれ、どうしたんだろう？」「もう遅いから寝てるんだよ」
なんてやりとりがありまして。
ベッドを見に行くと、布団かぶって、
彼氏の枕に人間みたいに頭のせて寝ていて、その姿がほんと衝撃的だった。
犬も枕を使うのか、と驚いて、人間の赤ちゃんみたいだな、とほっこりして。
あの時のことがいまだに忘れられない。




このシーズーがいなかったら、僕が自分で犬を飼うこともなかったし、
僕らの関係も、犬たちがいなかったらもう終わっていたかもしれない。
かすがいになってくれたのです。
本当にありがとうと言いたい。