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『穴極道』
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島崎がちらりと振り返った。その瞬間、ほんの一瞬のことだが、島崎のまわりに鉄柵が見えた気がした。島崎を閉じ込めている檻だ。そこでようやく気がついた。島崎はオヤジに飼い殺されているわけじゃない。オヤジがいてもいなくても、この男はとうに閉じ込められているのだ。玉をとられた時から、この体である以上、自由などないのだ……。
それは俺も同じじゃないのか?
その時、自分のまわりにもぐるりと柵がめぐらされているように感じられた。ゾッとして俺は体を震わせた。それを島崎が見ていた。なにか伺うような顔をしていた。もしかしたら島崎には見えているのかもしれない? 俺のまわりを囲んでいる檻が?
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書き下ろし作品。
組の裏切り者を残忍な方法で処罰する極道の男、田山。組長からも一目置かれる男の中の男が、おそろしい復讐をされる。そして田山は……。
コアSM小説です。
局部切断など残酷な描写が含まれます。ご注意ください。
『先生の足』
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人と人が接する時、はじめに相手のどこに注目するかで、その人の人間性がいくらか垣間見えるかもしれない。
私の場合、まず足を見てしまう。
顔や、体や、手、口元、目、腰つき、その他いろいろ見るべきところはあるだろうに、私がまず見るのは相手の足だ。相手が男の場合、それも、私のストライクゾーン、二十歳から三十前後、つまり、私の年齢プラスマイナス五歳程度の男を見る場合、なおさら足に目がいく。分厚い胸板や盛り上がった股間よりも先に、まず足を見てしまうのだ。
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高校時代、生活指導を受け持った新任教師に体育館で正座をさせられ、痺れた脚を踏まれた主人公。教師の足はすべって股間を踏みつけ、その感覚、先生の足の匂いに官能を覚えてしまう。
九年の後、主人公はデパートの靴売り場でシューフィッターになっている。偶然、スポーツジムで再会した教師がやってきて靴を作ることになるが……。
初出『バディ』。大好きなアレシリーズ第三弾。足へのフェティシズムを官能的に描いております。シリーズといっても続きものではなく、それぞれが独立した短編となっております。
予告したとおり、書き下ろし作品です。
売れるといいな……。
ここのところ、仕事がますます減ったり、原稿料が急降下したり、
いよいよ原稿を書くことでは生活がなりたたなくなりそうです。
アマゾンの売り上げだけでなんとかなれば最高なんですが、
実力、宣伝力ともに追いつきません。
BL雑誌とかで、僕の小説を使ってくれるところ、
ないですかね……。
といっても、BL小説は書けないんだけど。
どう真似てみてもゲイ小説になってしまう。
いないとは思いますが、
関係者の方でこちらを読んでくだすっている方がいましたら、
ご一考くださいませ。
ダメ元で、あとでツイッターでもつぶやいてみようかな……。
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