上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- http://kodamaosamu.blog.2nt.com/tb.php/260-34aec959
トラックバック
アマゾンKindleストアにて配信開始しました。
『俺の教育実習』
「次はいつ会えるんだ?」
先輩はうつむいて、今度は自分のちんぽとケツの始末をつけながら言った。
「実習おわるまで、ずっと会えないのかよ?」
俺は先輩のことを見ていた。毎度のことながら、ケツをふく仕草がユーモラスで、いやらしい。俺はニヤニヤしながら言った。
「二週間、おあずけッスね」
「本気か、それ?」
先輩はしょぼくれた顔をして、俺に抱きついてきた。百八十の巨体だから、百七十五×七十八の俺をすっぽり抱きすくめてしまう。
「二週間なんて、さびしいぞ。なあ、夜はあいてるんだろ?」
「ダメですよ、朝早いし、放課後もクラブ活動見させてもらうって決めてるんですから。先輩のこと犯ってたら体がもちませんよ」
「べつに毎晩犯ってくれってわけじゃないんだぞ。会うだけだって、おれ、うれしいし」
「でも会えばそういうことになるでしょ? 俺だって、先輩と会ったら、たまんなくなるだろうし」
「ヤスヒロ……」
……………………………………………………………………
体育大学のサッカー部に所属する主人公が教育実習のため高校に戻る。担当体育教師はガチムチの中年男で、柔道部の顧問をしている。柔道部員の森田はちょっと不良っぽくて主人公に反則技をかけてくるが、実は隠された想いがあって……。
初出『バディ』。たしかこの小説が『バディ』でのデビュー作だったと思います。原稿用紙換算で79枚の中編。
『しこり』
バツイチの中年男が二丁目のコンビニで若い男と出会い、付き合いはじめる。
二人の関係は順調に進んでいくが、中年男は口内炎に悩んでいる。若い男との交際がうまくいくほどに、それは大きくなり、しこりとなって主人公を悩ませる。
別れた妻と妻に引き取られた息子とは穏やかな関係を続けているし、出会ったばかりの若い彼とのデートは愉しい。案外、うまくいっている人生と思っていたが、口の中のデキモノはどんどん大きくなってきて……。
初出『サムソン』。映画で言えば大画面でど迫力とか濃厚な大河ドラマ的なものではなく、単館上映作品って雰囲気です。静かで穏やかな読み切り中年クライシス小説。
先日予告したとおり、
今週から『バディ』に掲載された小説も配信しております。
『しこり』に関してはコメント欄を通じて
読者さまから情報をいただき、
紛失しかけていた原稿を発掘することができました。
ありがとうございました。
父の手術、無事に終わりました。
まだ幻肢痛(もうなくなってしまった脚が痛い)が出ていますが、
傷の具合や、その他血圧などなどは順調みたいです。
救急車で運ばれた時には、
いよいよこれで家には連れて帰れないだろう、
と覚悟していましたが、
傷が治り次第、退院できそうです。
三週間とか、一ヶ月みたい。
義足をつけて歩行訓練する場合は
とうぜん、もっとかかるわけですが、
脚があってもベッドか車椅子の人だったので、
すんなり退院となりそう。
切った当日は、手術室のそばで待機していたせいもあり
(骨を切る電動ノコギリの音が聞こえてきたよ〜)
ちょっと僕もショックでしたが、もう慣れました。
あとは痛みがひければいいんだけど。
幻肢痛が続く場合は、精神安定剤とかで対応するしかないそうです。
退院して、ずっとイタイイタイ言われたらいやだなあ。
- http://kodamaosamu.blog.2nt.com/tb.php/260-34aec959
トラックバック
お疲れ様でした。
なぜか小玉さんと(と言うかブログ更新とかな?)シンクロするみたいに我が身にも色々と(^_^;)
で気晴らしにキンドル買っちゃいました(*^^)v
11月初めに最後になるであろう海外旅行、マカオに行く時持って行こうかと思っています。
これから小玉さんの作品も楽しめます!