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『なくて七癖』
著名な建築家と、資材を運ぶダンプカー運転手の恋物語。
暮らす世界の違う二人だが、純情な想いは一緒。偶然の出会いを繰り返し、惹かれ合う。「これが当たり前」と自分の馴染んだ世界を案内するが、相手は驚いて戸惑う。高級日本蕎麦店、バッティングセンター、ドーナツ屋。しかしそれでも楽しいデートは続く。
大人の男同士のラブストーリー。
初出『サムソン』。前後編の二回連載だったものをひとつにまとめてあります。四百字詰原稿用紙にして126枚の中編。
『遭難』
早期退職したロマンスグレーのサラリーマンがひまを持て余し高級車を駆って山道をドライブする。溝にタイヤをとられ、車が動かなくなり、主人公は暗くなりはじめた細い道を歩く。キャンプをしていたごつい男と出くわして、「朝まで待った方がいい」とたすけられるが、その男はやがて主人公を押し倒し……。
シンプルなシチュエーション小説。読み切り短編。未発表作品。
『男二人暮らし殺人事件』
同棲を始めた江崎と岡本。年は同年代の二人だが、タイプはまるで違っている。江崎はゲイ雑誌に官能小説を書くヒゲの小説家で、岡本はチェーンの中華レストランのマネージャーをつとめるサラリーマン。岡本は亭主関白タイプで江崎は尽くすことに慣れている。仲のいい二人だが、岡本の勤め先のそばで死体が発見されたことがきっかけで、事件に巻き込まれていく。二人とも、複雑な人間関係に絡め取られ、事件の真相はなかなか見えない。浮気騒動も持ち上がり、二人暮らしを始めたばかりの、男同士の絆が試される。
初出『さぶ』。三回連載だったものをひとつにまとめてあります。四百字詰原稿用紙にして203枚の長編。
祝日のある週の方がやはりみなさん買っていただける傾向があるっぽいので
今週は三本。
『なくて七癖』は格差カップルの話で楽しく読めるタイプかと思います。
悲しい展開ではないし、ハッピーエンド。
読んでせつなくなるようなのはイヤだなあ、という方にオススメしたいです。
『遭難』はたしか、男女もののポルノ小説を書いてみようとチャレンジして、
それを男×男に直し、『ベンズ』という老け専雑誌に渡したんだと思います。
でもたぶん、掲載されなかったのではないかと……。
そもそも『ベンズ』自体が二、三号しか出版社されなかったみたいです。
『シルバー』という老け専雑誌もかなりレアでしたけど、
『ベンズ』はもっとレアなんでしょう、きっと。
なにかのきっかけで『ベンズ』の編集長のおじさんと知り合って、
直接原稿を渡したような、約束だけしたような、そんなおぼろげな記憶が……。
遭難したおじさんが熊系のがさつ男にレイプされちゃうだけの
ほんとストレートなポルノだし、短いので
99円。
『男二人暮らし殺人事件』はいちおうサスペンスドラマな感じです。
登場人物が多過ぎて話がわかりづらいような気もするので、
長いけど弱気の250円。(値付けはいつもテキトー……)
タイトルは、当時、話題を呼んでいた
『男二人暮らし』という本からいただきました。
著者の伊藤さんはけっこうな有名人と思うので、
知っている方も多いかと。
ゲイであることを公表なさって講演会したり、
「ひょっこりひょうたん島」の研究者として有名な方でもあります。
昔、ちょっと交流があったんですけど(セックスとかはしていない)、
最近はどうなさっているのかなあ……。
ちなみに僕が免許とりたての頃、
伊藤さんに車を借りて友達とドライブに出かけ、
事故を起こし、車を傷だらけにしたことがありました。
板金とか塗装とかやりなおして当然のひどい傷にしてしまったのに、
笑顔でゆるしてくれた伊藤さん。
あの時は本当にもうしわけありませんでした。
事故から数年後、同じ車にのってらっしゃるところに
出くわしたんですが、まー、その傷が全部サビになってしまっていて、
恨まれて当然な具合だったんですが、
やっぱり伊藤さんは笑顔でゆるしてくださった。
心の広い方です。
またお会いしたいなあ。
昔話でもしたいものです。
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