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日本のAmazonKindleストアにて
『弁護士 隈吉源三』
配信開始いたしました。
まずは無料の試し読みからどうぞ。
よろしくお願いします。
できたらレビューをお願いします。
以下、さわりとなります。
「隈吉がああいう話嫌いだってわかってたのに、悪かったな。お前の歓迎会だったのに」
居酒屋のトイレで盛大にもどしてから、すでに一時間がたっていた。終電はとうに終わっていて、自分のアパートに戻れるほどタクシー代をもっていなかったから、俺は誘われるまま、高山の高級なマンションで酔いをさましていた。俺たちは広いリビングにおかれた革ソファに向かいあわせに座り、ミネラルウォーターを飲んでいた。もちろん所長はタクシーで愛妻の待つ豪邸に帰っていた。
「ほんとに悪かった」
高山もまだいくらか酔っているらしく、何度も俺に頭を下げていた。
「まあ、いいさ。酔っ払ったのは、俺自身がちゃんと自分の酒量をわきまえていなかったからだ。お前は悪くない」
「そうか?」
高山は急にニヤッと笑った。が、あわてて真面目な顔に戻る。
「それにしても、隈吉も隈吉だ。あの程度のことで顔赤くして。高校の頃と全然かわってないんじゃないか?」
俺は自分の顔が火照ってくるのを感じ、グラスの水を飲んだ。
「高校の頃、みんなでスケベ話はじめると、隈吉は一人だけどっか行っちまったよな。もしかして、いまだに童貞なんじゃないか?」
そう言って、高山は笑った。俺は思わず黙り込んでしまう。高山がまた真面目な顔をして言った。
「まさか、ほんとに童貞なのか?」
「いや、ソープに行ったことくらいあるさ」
「じゃあ、つまり、彼女の一人もつくったことないってことかよ?」
「だ、だってな、ずっと忙しかったし、それに俺、自分に自信がないし」
「なに言ってんだよ、医師の上に弁護士の免状まで持ってる男が。それこそ自信の塊になってもおかしくないじゃないか」
「そういうことじゃなくて」
やはりまだ酔いが相当残っていたんだろう。俺は酒の勢いで口を滑らせてしまった。
「俺、その、シモの方に自信がないんだ」
「ああ?」
高山は不思議そうな顔で俺を見た。その瞬間、俺は激しい後悔の念にとらわれ、高山から目をそらした。脇の下にじっとりと汗がにじんでくる。高山が言った。
「それはつまり、早漏、とか?」
「いや、その、……小さいんだ」
「そんなことはないだろう」
高山はやけに自信たっぷりの口調で言った。俺が上目使いに奴を見ると、なぜだか顔を赤くしている。
「隈吉のはべつに小さくなんかない」
「なんでそんなことが言えるんだ?」
「高校の頃、連れションしたことが何度かあっただろ」
「お前、見てたのか?」
今度は高山の方が俺から目をそらした。すねたように、ぶっきらぼうに言う。
「そりゃ、見てたさ。だからおれにはわかるんだ。隈吉のは小さくない」
「いや、小さいんだ」
「わからない奴だな。よし、だったら、比べてみりゃいい。おれのを見せてやる」
「ええ?」
高山はソファから立ち上がって、スラックスのベルトをはずし、ジッパーを下げた。二人とも上着は脱いでいたから、すぐにワイシャツにトランクス一枚の姿になる。
「おい、やめろよ、そこまでしなくたっていいよ」
「だめだ。隈吉みたいな頭のかたい奴には、れっきとした状況証拠を見せ付けてやらないといけない」
「おいおい」
高山はパンツを膝までずり下げた。立派に突き出た腹の下に、すでに半勃ち状態のふてぶてしい一物が見える。高山は赤ら顔でニヤッと笑った。
「待ってろよ。今、証拠をかためてやるからな」
高山は自分で自分の一物をごしごしとこすりはじめた。俺は生まれて初めて見る光景に言葉も出ず、なぜか目をそらすこともできなかった。高山の一物はあっという間にかたくなった。俺は高山の顔を見上げた。
「やっぱりでかいじゃないか」
「でかくはないさ。これくらいが平均なんだ」
これが平均だとすると、俺のはやっぱり小さいじゃないか。俺はがっくりしてしまった。すると高山もあわてて言い足した。
「今のは言い方が悪かった。とにかく、隈吉のも見せてみろよ」
「そんな……」
「なんだよ、おれ一人に恥かかせるつもりかよ?」
「……わかったよ」
俺はしぶしぶ立ち上がり、高山に背を向けてズボンのベルトをゆるめた。パンツも一緒にずり下げると、ワイシャツの裾をひっぱって一物を隠す。ちらっと振り返ると、高山は俺のすぐわきまで来て、俺のそこを覗き込んでいた。
「おい、恥ずかしいよ」
「なに言ってんだよ、男同士だろ。さ、勃たせてみろよ。まず立件しないことには、裁判がはじまらんからな」
「くそっ、つまんない冗談言うなよな」
俺はもうやけになって、自分の一物を親指と人差し指でしごいた。酒が入ってるからだめじゃないかと考えていたのだが、ひとに見られているせいか、それは瞬く間にかたく張り詰めた。
「なんだ、やっぱり小さくなんかないじゃないか」
高山は俺の肩に手をおいて、自分の一物を俺のそれと比べてみせた。ますます恥ずかしさが込み上げてきて、俺は高山の顔をにらみつけた。
「同情はやめろ」
「同情なんかじゃない。たしかにおれのよりは短めだけど、この太さはなかなかすごいぞ」
すごい、と言われて、俺は思わず一物を震わせてしまった。
「ほんとにそう思うか?」
「ああ、こりゃ、たまらん……」
「え?」
不意に高山の手が俺の一物を握り締めた。
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